2011年4月28日木曜日

recoil登場!

Luxology.com登録ユーザーの方には、Direct Connectでチラ見せしていたリジッドボディダイナミクスプラグインrecoilが本日発売になりました。recoilは、オープンソースのBullet Physicsライブラリを使用した剛体シミュレーションプラグインで、サードパーティからの初の本格的なプラグインになります。開発はElic Soulvieです。Ericは初期の頃にLuxologyで一緒にmodoの開発をしていたプログラマで、その後、Blizzard Entertainmentやweta digitalに移籍して、さまざまなプロジェクトに参加してきた売れっ子プログラマです。Luxologyを抜けた後もLXO2Mayaプラグインなどmodo関連のツールを提供してくれていました。


recoilが提供するリジッドボディダイナミクスは、堅い物体がものに当たって跳ね返ったり、ボールが当たって煉瓦の壁が崩れたり、床に落としたビー玉が跳ね返りながら散らばったりするような、剛体のシミュレーションをmodoに提供します。

recoilはプラグインとして作られていますが、キットと同じようにカスタマイズされたユーザーインターフェイスやメニューパレットがインストール時に組み込まれますので、ネイティブのツールのように使うことができます。インストールするとシステムメニューにrecoilのメニューがでてくるのでプラグインの機能を呼び出すのに戸惑うことはありません。また、オンライン形式のドキュメントとチュートリアルビデオが充実しているのも嬉しいですね。



recoilは現在、発売記念キャンペーンプライスで$175でオンラインストから購入できます。modo 501では、SDKを大幅に強化しましたので、今後も強力なプラグインが発売されることが期待されます。

2011年4月16日土曜日

modo for SolidWorks Kit

Luxologyでは、modo for SolidWorksキットという新しいキットのリリースを予定しています。SolidWorksは世界中で大きなシェアを持つ三次元CADシステムで、LuxologyはPhotoView360とういうSolidWorksのモデルデータをレンダリングするためのOEM製品を提供しています。PhotoView360は、Nexusツールキットをベースにした製品で主にmodoのプレビューとレンダリングの機能を組み込んだ製品です。PhotoView360用に開発した機能をmodoにフィードバックすることもありました。

modo for SolidWorksキットは、主にPhotoView360を利用していたSolidWorksのユーザーがmodoにステップアップするときに便利な機能を搭載したキットで、下記のような構成になっています。

Enhanced SolidWorks geometry importer
SolidWorks familiar User Interface
Bundle Kits
Training Videos

Windows版のmodo 501にもSolidWorksファイルの入力プラグインは搭載されていますが、Solid Worksキットのプラグインは、専用のファイルブラウザや名称の自動変換、マテリアル変換などmodo 501のプラグインにはない機能が搭載されています。

modo for SolidWorksキットのユーザーインターフェイスは、PhotoView360に近いインターフェイスになっていて、既存のSolidWorksユーザーが直ぐに使い始められるように設計されています。

このmodo for SolidWorksキットには、既にLuxologyからリリースされているPADキット(Product and Automotive Desig)とSES1キット(Studio Environment Set1)がバンドルされています。

更にこのキットを使いこなすためのチュートリアルビデオ(英語)が付いてきます。modo for SolidWorksキットは、基本的にこれからmodoを始めようとするSolidWorksユーザーがターゲットですが、仕事でSolidWorksデータをベースにレンダリングを行う既存のmodoユーザーの方にもお勧めです。特にキットが2つバンドルされていますので、これからPADキットとSES1キットの購入を検討されていた方にはお得かもしれませんね。1つ残念なのは、このキットはWindows版のみです。SolidWorks本体がWindowsのアプリケーションですので、SolidWorksデータを読み込むプラグインもWindows版のみ提供されています。





また、Luxologyではmodo Webinarという新しく事前登録タイプのウェブベースのセミナーを開始する予定です。今回はこのmodo for SolidWorksキットのトレーニングを4月19日と28日にPaul McCrorey氏が行う予定になっています。このmodo Webinarに参加するためには登録サイトに事前に申し込みをする必要があります。費用は無料です。19日はPDTの9:00開始ですので、日本時間だと夜中の2時になってしまいますので、夜型でない方は28日の方がお勧めです。最近、GoToMeegingなどのPCの操作画面をクライアントと共有してみることが可能なサービスが増えてきました。今後もウェブベースでの遠隔セミナーが開催される予定です。ご興味のある方は是非登録してみてください。

2011年4月8日金曜日

modo 501 SP2 r2

本日、Luxologyからmodo 501 SP2 r2がリリースされました。これはSP2リリースの後のマイナーアップデートで、リリース後に修正されたクラッシュバグが幾つか修正されています。ビルド番号は41483です。www.luxology.comのRegistered Productsのページからダウンロードすることができます。日本語版に関しましてはイーフロンティアさんが準備されていると思います。このアップデートは、安定性を向上させるための限られた修正のみが加えられていますので、SP2を使用されている方にはおすすめいたします。

Luxologyでは、今後もサービスパックを定期的にリリースすることを予定しています。サービスパックは、modoの安定動作のための修正を盛り込んだアップデートで、基本的に機能追加はありません。特にソフトウェアがクラッシュするような致命的なバグは優先的に修正して、サービスパックに盛り込んでいます。

内部でのテスティングも積極的に行っていますが、ランダムにクラッシュに関する情報は、crash-l@luxology.comに送られてきた情報が品質向上にとても役立っています。特にMac OS X版のクラッシュログが有益です。modoがクラッシュすると下記のようなダイアログが表示されます。




上のダイアログの「レポート...」もしくは下のダイアログの「詳細情報を表示」というボタンを押すと下記のようなこのクラッシュに関する詳細情報がテキストで表示されます。


このダイアログの「問題の詳細およびシステム構成」のテキストをすべてコピー&ペーストで、crash-l@luxology.comに送っていただけると直接開発者の元に届きます。この情報はクラッシュしたときの状態を教えてくれる情報ですので、何をしているときにこのクラッシュが起こったのかを教えていただけるとさらなる助けになります。この情報はバグの原因を突き止めるためのパズルのヒントになります。このクラッシュログをメールで送っていただく際の題目もしくは本文に一言ヒントとなる情報を書いていただけると助かります。たとえばポリゴンベベルの最中にクラッシュした場合は、「Polygon Bevel Crash」と書いていただくだけでOKです。基本的には英語が望ましいのですが、日本語、ドイツ語、フランス語でも大丈夫です。開発者は日本、ヨーロッパにもいますので対応できます。

もちろんソフトウェアの品質向上はメーカーの責任で行う仕事ですが、modoの品質向上のため、modoがクラッシュしたときに上記のことを思い出して送信していただけると嬉しいです。よろしくお願いします。