2011年1月15日土曜日

modo 501: プロシージャルジオメトリ

modo 501で新しく追加されたアイテムにプロシージャルジオメトリがあります。プロシージャルジオメトリは、直訳すると手続き型ジオメトリで、あるパラメータに基づいてプログラムが自動生成する形状です。modo 501のデフォルトで用意されているのはギアとガスケットです。どちらもSDKを使ってプラグインとして製作されており、ソースコードがSDKにサンプルとして用意されています。


ギアアイテムのパラメータ

プロシージャルジオメトリの利点は、ジオメトリを作成した後でパラメータを変更することによって形状を容易に変更することが可能な点があります。また、これらのパラメータは時系列で変更可能ですのでアニメーションで形態が移り変わる形状を作成することも可能です。下記はギアアイテムとガスケットのアニメーションをレンダリングしたサンプルです。




プロシージャルジオメトリは、通常のメッシュではありませんので頂点単位、ポリゴン単位で編集することはできません。編集したい場合は、アイテムのタイプをメッシュに変更することでコンポーネントの編集を行う事ができます。メッシュへの変換はフリーズコマンドではなく、アイテムリストのコンテキストメニューから実行する「タイプの変更」ですの注意してください。また、アイテム単位の移動、回転、スケールは行う事ができます。

ギアアイテム〔左)とメッシュに変換したギア(右)

また、マテリアルの設定ですが、アイテムマスクを作成してアイテム単位にマテリアルを設定することができます。そのプロシージャルジオメトリの仕様にも依存しますが、形状の部品をマテリアルやパートで分けているプロシージャルジオメトリであればマテリアルやパート単位にマテリアルを設定することも可能です。

ギアアイテムのポリゴンタグタイプ

プロシージャルジオメトリは、SDKを使ってプラグインで作成することを前提として新しく追加されたアイテムです。これからいろいろなアイディアで作成されたプロシージャルジオメトリが作成されていくことが期待されます。

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